テニス フォアハンド グリップ 人差し指 5

続きを見る. フォアハンドストロークの握りがウエスタングリップの選手は、これらの場合、上の図を使って説明すれば、人差し指の付け根の部分が接してる面が「5」(ウエスタン)から「2」(コンチネンタル)になるまで、ラケットを回転させなければ 同時に人差し指を伸ばして握る様子が「銃の引き金に指をかける様子」に似ているのでこういう見た目を『ガングリップ』と呼ぶ場合もありますが、ラケットを持つ腕の操作と人差し指で引き金を引く動作はまるっきり違うのでテニスでガングリップ 全テニスプレーヤー共通の基本がココにある! Copyright © 2020 lond日記 All Rights Reserved. 大人気シリーズのMOOK第6弾が3年ぶりに復活! 皆さん、こんにちは。 さて、今回は、フォアハンドストロークのグリップ(握り方)にまつわるお話をしていきます。 ただ、グリ ... 前回の記事で、フォアハンドストロークのグリップの種類を紹介しましたが、では、どのグリップが良いのでしょうか。, この記事では、薄いグリップの代表であるイースタングリップと、厚いグリップの代表であるウエスタングリップを、いくつかの観点から比較してみたいと思います。, イースタングリップは、ウエスタングリップと比較すると、トップスピンをかけにくく(スピン量を増やしにくい)、その分、フラット気味のボールを打ちやすく、ボールのスピードを出しやすくなります。, すなわち、ウエスタングリップでは、トップスピンをかけやすく(スピン量を増やしやすい)、ボールのスピードを出しにくくなります。, これは、体の構造上、イースタングリップで握ったときは、ボールを打つ際に、手首の背屈と、それをニュートラルに戻す動きを使いやすく(したがって、ラケットヘッドをラケット面と「垂直」な方向に加速させやすい。)、他方で、ウエスタングリップで握ったときは、ボールを打つ際に、前腕の回外→回内の動きを使いやすい(したがって、ラケットヘッドをラケット面と「平行」な方向に加速させやすい。)ためです。, このことから、一般論としては、よりボールのスピードを出して、相手の時間を奪うことを重視するのであれば、イースタングリップの方が適していると言えます。, これに対して、ボールのスピードよりも、トップスピンをかけて打つことでエラーを減らすこと、すなわち、プレーの安定性を高めることを重視するのであれば、ウエスタングリップの方が適していると言えます。, もっとも、これは、あくまでも、両者を比較した場合の相対的な評価であって、熟練してくれば、イースタングリップで十分なトップスピンをかけることもできますし、ウエスタングリップで十分なスピードを出すことも可能となります。, イースタングリップのフェデラーやガスケが、強烈なトップスピンをかけてボールを打つこともありますし、ウエスタンよりも厚いグリップのジャック・ソックが、フラット気味の、すさまじく速いボールを打つこともありますよね。, 一般的に、イースタングリップのような薄いグリップでは、インパクトで肘を伸ばし気味にした方が打ちやすく、ウエスタングリップのような厚いグリップでは、インパクトで肘が曲がるようにした方が打ちやすくなります。, 一例を挙げますと、イースタングリップのフェデラーは、インパクトで右肘が伸びていますし、ウエスタングリップの錦織選手は、右肘が曲がっています。, このことから、イースタングリップでは、体から遠いボールを打ちやすく、体に近いボールは打ちにくくなります。, 他方で、ウエスタングリップでは、体から遠いボールは打ちにくく、体に近いボールは打ちやすくなります。, したがって、イースタングリップの選手は、ボディーへ来たサーブをレシーブすることが難しくなり、ウエスタングリップの選手は、最適な打点で打つために左右に走る距離が長くなる傾向にあります。, 一般に、イースタングリップでは高い打点で打ちにくく、ウエスタングリップでは低い打点で打ちにくいと言われます。, イースタングリップで、頭の高さくらいの高いボールを強打するためには、トップスピンをかけながらラケットを体の左横に振りぬく「ワイパースイング」を高いレベルで習得する必要があります。, この点、ウエスタングリップあれば、頭よりも上のボールであっても、難しいことをせずに強打しやすくなります。, 背が低く、技術の高くない子供たちが、自然に厚いグリップになっていくのは、厚いグリップの方が、自分の身長よりも高く弾むボールを打ちやすいためです。, もっとも、フェデラーを見ても分かるように、高い技術を身につければ、頭の高さのボールを強打することも可能になります。, 私は、ウエスタングリップで低いボールを打つのが難しいと言われていることについては、疑問を感じています。, 私自身は、ウエスタンに近いセミウエスタングリップですが、低いボールを打つことが難しいと思ったことは一度もありません。, また、ウエスタングリップの選手たちが、低いボールを打ちにくそうにしているところも、見たことがありません。, 先ほども述べたように、ウエスタングリップは、ボールを打つ際に、前腕を回外させやすく、したがって、簡単にラケットヘッドを下げることができます。, ラケットヘッドを下げたところから、トップスピンをかけながら低いボールを持ち上げることができるのです。, 確かに、前述のように、グリップが厚くなればなるほど、体から遠いボールは打ちにくくなりますので、その意味では、極端に厚いグリップでは、低いボール(すなわち、体から遠いボール)は打ちにくくなるかもしれませんが、これは、しっかりと膝を曲げて打つことで解決することのできる問題であって、特別に高い技術が要求されるというわけではありません。, 極端に厚くはない、一般的なウエスタングリップであれば、「イースタングリップに比べると若干打ちにくい」という程度だと思います。, イースタングリップは、コンチネンタルグリップへのチェンジに時間がかからないのですが、ウエスタングリップでは、そのグリップチェンジに時間がかかるので、この点が、ウエスタングリップの最大の弱点と言われています。, バックハンドストロークが両手打ちの選手は、右手(利き手)をコンチネンタルグリップで握る選手が多いのですが、その選手達は、フォアハンドストロークの握りからバックハンドストロークの握りに移るとき、右手をコンチネンタルグリップにチェンジさせる必要があります。, また、バックハンドが両手打ちであるか、片手打ちであるかを問わず、スライスを打つ際には、コンチネンタルグリップへのチェンジが必要となります。, フォアハンドストロークの握りがウエスタングリップの選手は、これらの場合、上の図を使って説明すれば、人差し指の付け根の部分が接してる面が「5」(ウエスタン)から「2」(コンチネンタル)になるまで、ラケットを回転させなければならないことになります。, これに対して、フォアハンドストロークがイースタングリップの選手であれば、人差し指の付け根の部分が「3」(イースタン)から「2」(コンチネンタル)になるまで、およそ50度回転させるだけで済みます。, このように、ウエスタングリップは、イースタングリップに比べて、コンチネンタルへのチェンジにかなりの時間を要するということになります。, これは非常に大きなデメリットで、私も、レディポジションでは、フォアハンドのグリップで構えていますので、そこからバックハンドのグリップへのグリップチェンジが間に合わないことがあり、悩んでいました(特にレシーブのときに、間に合わないことが多くありました。)。, この点、錦織選手は、私よりも厚いウエスタングリップであるにもかかわらず(また、錦織選手も、常にフォアハンドのグリップで構えています。)、バック側に時速200キロをはるかに超える高速サーブが来ても、見事にグリップチェンジをしていて、そのグリップチェンジの速さには感動すら覚えます。, しかし、錦織選手のような達人ではなくても、このグリップチェンジの問題を解決する方法があります。, 先ほどお話ししたように、私は、グリップチェンジが遅れることがあることに悩んでいましたので、よく鏡の前でグリップチェンジを速くする方法を考えていました。, 今まで、グリップチェンジの時は、ラケットを時計回り(右回り)に回していたけれど、そうではなく、反時計回り(左回り)にラケットを回転させれば、一瞬にしてグリップチェンジが完了するということに。, 先ほどの図を使って説明すると、ウエスタングリップの人(私は、ウエスタンに近いセミウエスタンですが。)は、人差し指の付け根部分が「5」に接しているわけですが、そこからラケットを反時計回りに回転させ、「6」の面に接するようにすれば、コンチネンタルグリップになるということです。, それまで、グリップチェンジは、ラケットを時計回りに回転させなければいけないものだと思い込んでいました。, テニスの参考書には、そのようにグリップチェンジを行うものと書かれていましたし、実際、ほとんどの選手が、そのようにしていました。, しかし、ウエスタンないし、それに近いセミウエスタングリップの人であれば、ラケットを反時計回りに回転させる方が合理的ですし、それによって生じる不都合もありません。, 強いて不都合なことを挙げるとすれば、このグリップチェンジの方法だと、フォアとバックで同じ面を使うことになるので、ストリングの消耗が早くなるということくらいです。, そうして、私は、自分の考えを信じて、ラケットを反時計回りに回転させる方法を練習することに決めました。, 初めのうちは、これまでと反対にラケットを回すことに、かなりの違和感を感じましたが、1ヶ月後くらいには、違和感を感じることがなくなり、半年経つ頃には、完全に習得することができていたと思います。, その後、プロの中にも、私と同じように、反時計回りのグリップチェンジをしている選手がいるはずだと思い、グリップが厚い選手を対象に調査を始めました。, 彼のフォアハンドはウエスタングリップで、私と同じ方法でグリップチェンジをしています。, 彼のグリップチェンジを見たときは、「ついに見つけた!」という感じで、とても嬉しかったことを覚えています。, 「これで、自分の生徒にも、自信を持って、このグリップチェンジを教えてあげることができる」と思いました。, ラケットを時計回りに回転させる、一般的なグリップチェンジの方法を採用している場合は、グリップチェンジのしやすさという観点では、ウエスタングリップよりもイースタングリップの方が間違いなく優れています。, しかし、私やダニエル選手のようなグリップチェンジの方法を採用すれば、むしろ、ウエスタングリップの方がイースタングリップよりも優れていると言うこともできます。, グリップチェンジを間に合わせるために、とにかく練習を重ねて時計回りのグリップチェンジを高速化させるという選択も否定はしません。, しかし、これまで沢山練習をやってみたけど上手くいかない、と悩まれている方は、ラケットを反時計回りに回転させる方法を試してみてください。, 世界のトッププロの中に、イースタングリップの選手も、ウエスタングリップの選手もいることから分かるように、どちらのグリップであっても、超一流のレベルに到達することは可能です。, ただ、ウエスタングリップは、イースタングリップに比べてトップスピンをかけやすく、また、高い打点でボールを打ちやすいため、ウエスタングリップの方が、「やさしい(簡単な)」グリップと言えるかもしれません。, 後編⇩に続きます。 | Theme: 握り方を “ズラして” いくといった考え方、「厚くする・薄くする」といった表現は用いていない, (後述するハンマーグリップ等、日本でも知られている事ですが「薄い・厚い」と同等に語られる事がないのかなと思います), 人指し指が伸びて見えるので “finger grip” と呼ぶのでしょうが、”hammer grip” と違い, とは思わないようにしたいです。(見た目だけに注目し結果に繋がる実質的な要素が分からないまま), 同時に人差し指を伸ばして握る様子が「銃の引き金に指をかける様子」に似ているのでこういう見た目を『ガングリップ』と呼ぶ場合もありますが、ラケットを持つ腕の操作と人差し指で引き金を引く動作はまるっきり違うのでテニスでガングリップという呼称は適当でないでしょう。, (釣り竿には引き金のような突起が付いた種類もあり、その仕様を指す呼称として用いる事があります), “横向き” に近い利き腕肩が下がった位置から “正面向き” に近い利き腕肩が前方に出ている状態までの間で打てる柔軟性の高さ, 細かく説明するのが大変なので、手っ取り早く “ラケットの角度” で示す。伝える場面で, フォアボレーは利き腕肩に近い位置から “足も” 使って “前に” 押し返すイメージ, 腕を前方に出す事で利き腕肩とボールとの距離感は「手の位置からラケット面までの長さ (約50cm)」に近くなります。, バックボレーを打つ際、「腕を前に動かす等して”まっすぐ” 飛ばそう」と考えていると飛ばしたい方向から反れてしまう事が多くなってしまう, バックボレーは “肩支点” で “肘も” 使いつつ、ラケットを引き下げる中でボールを飛ばすイメージ, テニス トッププレーヤー ベストショット2018 (B.B.MOOK(テニスマガジン EXTRA)). フォアハンドストロークのグリップ(握り方)は、どれが良い?【前編】 世界のトッププロのグリップ 投稿日:2018年10月2日  更新日:2020年10月3日, 前編は、こちら⇩です。 フォアハンドストロークのグリップ(握り方)は、どれが良い?【後編】セミウエスタンとエクストリームウエスタン, フォアハンドストロークのグリップ(握り方)は、どれが良い?【前編】 世界のトッププロのグリップ. (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); テニスが大好きです。頭の中は「どうしたらテニスがうまくなるのか?」「どうしたら自分の思い描いたとおりに打てるのか?」でいっぱいです。. テニスが大好きです。頭の中は「どうしたらテニスが上手くなるのか?」「どうしたら自分の思い描いたとおりに打てるのか?」でいっぱいです。, テニススクールの運営に10年くらい携わっていました。(テニスコーチ・ストリンガー・フロント), 自分のテニス経験を通してわかったことや気づいたことをこのブログでまとめられたらと思います。, ハンマーグリップは、「力みやすい」「グランドストロークでラケットヘッドが落ちない」などデメリットが取り上げられることが多く、よくない握り方としてテニスの専門書や雑誌に登場します。, テニスの基本的な握り方では手のひらで長く斜めにグリップを持ちますが、ハンマーグリップでは手のひらの4本指(人差し指・中指・薬指・小指)の付け根近くで短くグリップを持ちます。, テニスの基本的な握り方では、手のひらで斜めにグリップを持つため、人差し指と中指の間が空きますが、ハンマーグリップの場合は手のひらの4本指の付け根近くで指を中心に握るので、人差し指と中指に隙間がほとんどできません。, 一般的にハンマーグリップは力みやすいのでよくないと聞きますが、逆に言えば力を入れやすいグリップということになります。, わたし自身が考えるテニスの基本的な握り方とハンマーグリップの1番の違いは、ラケットと前腕が作る角度が違うことです。, 手のひらで、斜めに長くグリップを握るか、指の付け根近くで短くグリップを握るかでラケットと前腕が作る角度が変わります。, ハンマーグリップのほうが、良くも悪くもラケットが立った状態になります。(ラケットと前腕の作る角度が90度に近くなります。), まだうまく打てなくても、ハンマーグリップのほうが握りやすいと感じれば、ハンマーグリップの特性(基本的な握り方とはラケットと前腕の角度が違う)を正しく理解して、活かしながら練習すればいいだけです。. 皆さん、こんにちは。 さて、今回は、フォアハンドストロークのグリップ(握り方)にまつわるお話をしていきます。 ただ、グリ ... だけ!, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。. 日本スポーツ協会・日本テニス協会公認テニス上級コーチ。 今回は、フォアハンドストロークのグリップに関するお話しの、後編(完結編)となります。 前編、中編の記事は、こちら⇩です。 ... テニス界のレジェンド、アンドレ・アガシのオンライン講座を受講できるのは、Udemy テニスはラケットという道具を『手に持って』使うのでラケットの握り方・グリップがよく話題に上がります。, 日本では、グリップを握る手をズラしていく事で「グリップが薄い、グリップが厚い」という表現を用いますね。, 例えば、コンチネンタルグリップから『厚く』していく事でイースタン、セミウエスタン、ウエスタンの各グリップになっていくといった具合です。, 一方、海外だと「コンチネンタルグリップは、手の平のこの部分を8角形になっているラケットグリップのこの角、この面に当てる握り方だ 」といった説明で握り方を “ズラして” いくといった考え方、「厚くする・薄くする」といった表現は用いていないように見えます。, どちらも良い面がありますが、海外のこの説明の仕方の方がだいぶ『合理的』だなと感じます。, 日本人は初心者の頃から聞き慣れているため「厚い・薄い」という表現に違和感がない一方、, 「コンチネンタルグリップからどの位、手を回転させた所がイースタングリップ、セミウエスタングリップなんだろうか?」, 改めて考えてみると、示す側、聞く側の『ものすごく曖昧な相互理解 (「これだよ。分かるだろ」みたいな)』を前提に話している感じです。, テニスを始めた頃から多くの方が「テニスは特別なもの。きちんとした人 (コーチ等) に “正解” な打ち方を教わらないとダメ」と思っている気がしています。(同時に「コート上でボールを打ちながら教わらないと上達しない」と思っていたり), その一方で、各自が個性的な打ち方をしている、皆が求める『正解の打ち方』から遠く思える打ち方をしているのに “それを” 気にする様子が見られないです。, これは道具の進化もあり『正解の打ち方』でなくても最低限のテニスは出来てしまう(※) といった事でしょう。 自分の打ち方を映像で見せられ、周りから「打ち方が変だ」なんて言われる機会でもなければ、自覚のないまま「自分はそれなりに出来ている」と考える。, 同時に周りには言わないけど「自分のやり方は『正しく』ないのかも」と不安も持っている。『正しい』やり方をしないとうまくテニスが出来ないと思っているから「とにかく正解を教えて」と求めてしまう。, この辺りが矛盾しており、本質から離れてしまうために自身のテニスを上達させる足をひっぱっている感じです。, ※「握り方なんて適当で良い」とは言いません。海外の例のような理解の仕方もあるし、自分で考えてみる、試してみる事もせずに「正解を教えて」という意識では上達は難しいだろうなという事ですかね。, 何度も例にあげさせていただいているスターテニスアカデミーさんのYouTubeチャンネルですが、上がる動画の中でも「ラケットの握り方に関する質問が多い」という話をよくされています。, 元世界47位の90度×3の法則!苦手だったけど世界レベルになるまで克服した中村藍子プロのサーブ, 海外で使われている握り方の説明にはグリップ毎の握り方を具体的に示す以外の利点もあります。それは「ラケットのグリップ部が手の平の中で “どう” 接するか」といった点でこれは日本で言われる「薄い・厚い」以外の要素です。(後述するハンマーグリップ等、日本でも知られている事ですが「薄い・厚い」と同等に語られる事がないのかなと思います), 例えば、「同じコンチネンタルでも、手のひらの中での下図の2つのラケットの接し方で、それぞれの握り・グリップはだいぶ違ったものになる」のが想像できます。, 実際には包丁の持ち方、握り方も複数あるのですが、これは『イメージしやすい例を上げて相互理解を進める』手法ですから、皆に伝わり、皆が近しい認識をするなら問題ないでしょう。(ただ、このある種の『曖昧さ』がマイナスにも働くと考えます), 私は子供の頃、よく釣りをしていました。比較的軽量な作りの釣り竿は下図のような握り方をします。, 釣り竿に人指し指をかけるように持ったり、人差し指を伸ばすようにして支えたりします。いわゆる『フィンガーグリップ』と呼ばれるようなものだと考えます。, 人指し指が伸びて見えるので “finger grip” と呼ぶのでしょうが、”hammer grip” と違い具体的な用途を示した呼称ではないですね。, 今回も『手の中での接し方の違い』を区別するためだけにフィンガーグリップという呼称を用います。だから「指が離れているから、伸びているからフィンガーグリップだ」とは思わないようにしたいです。(見た目だけに注目し結果に繋がる実質的な要素が分からないまま), 同時に人差し指を伸ばして握る様子が「銃の引き金に指をかける様子」に似ているのでこういう見た目を『ガングリップ』と呼ぶ場合もありますが、ラケットを持つ腕の操作と人差し指で引き金を引く動作はまるっきり違うのでテニスでガングリップという呼称は適当でないでしょう。(釣り竿には引き金のような突起が付いた種類もあり、その仕様を指す呼称として用いる事があります), 上の「手のひらの中でどう接するか」という図で言えば、下図左がハンマーグリップ的、下図右がフィンガーグリップ的です。, ハンマーグリップは「握った物体を “振り下ろし” て加速させて手の先にある “力を入れる点” でエネルギーを加えようとする」のに向いた握り方, ※繰り返しますが、注意したいのは見た目ではなく「なぜこの動作でこの握り方を使っているのか?」という理由の部分ですね。, フィンガーグリップは「腕全体を引き上げる、引き下げる動作で手に握った物体を物理的に “移動させる”」のに向いた握り方, 包丁で言えば「刃渡りを利用して長く包丁を移動させて “引き切る」という刺し身包丁等で使われる感じですね。, 釣り竿は、魚がかかった際、魚を針にかける歳に腕全体を上げる、肘を手前に曲げて手前に引き寄せるようにして使います。, 体から遠い位置等、「ラケットを届かせる、ボールに触る (ボールと位置を合わせる)」のが目的といった場面, フェデラー選手を例にするとフォアボレーはフィンガーグリップ気味に握り、バックボレーはハンマーグリップ気味に握っているのが分かります。, ※以下は専門家でもコーチでもない私個人の考えを述べているだけです。「そうするのが正しい」といった主張ではありません。十分ご注意の上、ご覧ください。, 利き腕肩の位置にグリップを近くできるフォアハンドは、両足の力で体を支えつつ、ボールに打ち負けづらい腕の使い方、ボールのエネルギーを反発させやすい態勢が取りやりやすいと考えます。, 腕の各関節、機能も体の外側から内側により柔軟に曲がるので、“横向き” に近い利き腕肩が下がった位置から “正面向き” に近い利き腕肩が前方に出ている状態までの間で打てる柔軟性の高さがのがフォアハンド側の特徴です。, また、ボレーではコンチネンタルグリップやそれに近い『薄い』グリップを用いる事が基本となってきますね。これは時間の無い中で握り替えを避けられる (フォアとバックで握りに大きな違いがでにくい) からでしょう。, ボレーを打つ際、(薄いグリップで) フィンガーグリップ的な握りを用いる事で「”腕の延長線上” にラケット面がある」と直感的に感じられる事に対し、, コンチネンタルに近い薄いグリップをハンマーグリップ的な握り方で持つと前腕とラケット面に “角度が付きすぎて” 直感的な操作がしづらくなる印象です。, 握りから来る制約で、ボールを飛ばしたい方向にラケット面を向けようとすると腕を前に出せず、体に近い位置で打たざるを得ない感じです。, 下動画はベンチッチ選手のボレー練習です。ハンマーグリップに近い握りに見え、同時に「打ちやすい “ここ” という高さ、位置以外のボールが難しそう」に感じます。(打ち方が窮屈で柔らかく打とうとすると面がブレる), 前述した「高めのボールを抑えるようなボレー」は良いですが、腕が肩よりも低い位置になると『てこの原理』でラケットが押されて “打ち負ける”、打ちたい所に飛ばせない “ズレ” が生じる懸念があります。, ※ボールは色んな打ち方ができるのでこれを「間違い」といいたい訳ではないです。我々はプロ選手ほどの技術はないので『楽でコントロールしやすい打ち方、体の使い方』を考える方が良いと思うのです。, また、フォアボレーを打つ際、薄いグリップ + ハンマーグリップで前腕とラケットの角度を緩やかにしようとすると手首が不自然に曲がった「手首が伸びた」状態になりそうです。これではボレーを打つ際に関節に余裕 (遊び) がなさ過ぎて柔軟性に欠けてしまいます。, ボレーの指導で「ラケットヘッドを下げるな、ラケットを立てろ」と言われる事がありますね。でも、低い、地面に近いボールに対してラケットを立てて打つ事は現実的ではないです。, 「ラケットヘッドを下げるな」とは「ボレーを打つ際にラケット面に力が入り辛い。相手ボールのエネルギーを反発させるのに不十分な握り方、腕や足の位置、体の使い方になっているよ」という事だと考えます。, また、これには今回の握り方、ハンマーグリップ的か、フィンガーグリップ的かという部分も関係するのでしょう。前述したように「自分がやりたい事のためにその握り方をする」のですからね。, 細かく説明するのが大変なので、手っ取り早く “ラケットの角度” で示す。伝える場面でよくある言葉足らずなせいで誤解を招くパターンですね。, あくまで個人的なものですが、フォアボレーは利き腕肩に近い位置、腕が伸び切るような事ない距離感で足も使ってボールのエネルギーをまっすぐ “前に” 向けて押し返して飛ばすイメージを持っています。, 操作性が高くなり、前腕の延長線上でラケット面がイメージできるフィンガーグリップ的な握り方が向いている, 右利きなら「利き腕肩よりも右側でしか打たない」のが原則となるフォアボレーなので、腕を前方に出す事で利き腕肩とボールとの距離感は「手の位置からラケット面までの長さ (約50cm)」に近くなります。, 逆にバックボレーを打つ際、利き腕肩からボールまでの距離感に「肩、肘という2つの可動を含む腕の長さ」が加わる形になります。, 利き腕肩の位置を前後に移動させられ、それを両足の力と連動させやすいフォアボレーに比べて、バックボレーは両足を使って前に押す、押し支える事が難しくなると考えます。, 繰り返しますが、フォアハンド側、バックハンド側で体の使い方、制約に違いがあり、それらの違いを生むのが『利き腕肩を位置されられる幅の違いと腕の各関節が曲がる・捩れる方向』です。, フォアボレーは腕をやや前方に伸ばし、足を使って「まっすぐ押し返す」ように打てます。(色んな打ち方ができます。ここではこういう打ち方が「できる」という点), バックボレーでは、利き腕肩の位置を後方に下げる事ができないし、ボールまでの距離感に「肩、肘という2つの可動を含む腕の長さ」が加わる事で、足も使って「まっすぐ押し返す」打ち方がフォアボレーほどうまくはできないでしょう。, その方がフォアボレーをどのように打つイメージを持っているかは別にして、バックボレーを打つ際、「腕を前に動かす等して”まっすぐ” 飛ばそう」と考えていると飛ばしたい方向から反れてしまう事が多くなってしまうと考えています。, そして、多くの方が「なぜボールが反れる、反れたのか分からない」ままに「うまく当たらなかったから」「技術が向上すれば自然と改善されるはず」と処理してしまっていると考えます。, そもそも『ボールの打ち方』を習う際、フォアボレーとバックボレーで体の仕組みから生まれる制限が違うという話はされないでしょう。「自身で気づいていればもっと楽にバックボレーが打てるのかもしれないのに」です。, フォアハンドとバックハンドの違いを「体の右側か、左側か」と思われているかもしれません。それはボレーを見ても “明らかに違って” いますよね。体の正面はバックボレーで取りたいです。, (コーチが教えてくれないのが悪いという指摘は正しいとは思いません。自身のテニスを上達させるのは結局自分自身。自身で考え、理解しようとしない、ただ「教えてもらう」という姿勢なら世界No.1コーチでも大して上達されられないと思います), あくまで個人的なものですが、バックボレーは肩支点でラケットを引き下げる中でボールを捉え、飛ばすイメージを持っています。, つまり「明確にフォアボレーとは違った体の使い方をすると認識している」という事です。, ハンマーグリップは「握った物体を “振り下ろし” て加速させて手の先にある “力を入れる点” でエネルギーを加えようとする」のに向いた握り方と書きましたね。, だから、腕に延長上にラケット面がある、操作性が高いという利点を省いても肩や肘支点で腕に持ったものを引き下ろし加速させる効果が高いハンマーグリップ的な握り方が向いているのかなと考えます。, 以下はスタテニYouTubeチャンネルさんの鈴木貴男選手のボレー解説ですが「バックボレーは、ラケットセットを高く。手首が寝ない。上からラケットを引き下げ、前ではなく横に抜けるイメージ。引き下ろす際は肘や腕が伸びない。あまりに前でボールを捉えると力が入らない」といった内容で解説されています。, これらの説明に向いているのは (フィンガーグリップ的ではなく) ハンマーグリップ的な握り方なのだろうと考えています。, ここまでで「フォアボレーにフィンガーグリップ的な握りを使い、足も使ってまっすぐボールを押し返す打ち方。バックボレーはハンマーグリップ的な握りを使い、肩支点で腕を引き下げつつ、右利きなら体の前で、肩を支点に左から右へ動かす中でボールを捉え、飛ばす打ち方」というフォア・バックでのグリップの使い分けを書きました。, その話が「時間の無い中で打つボレーはグリップチェンジしない」という原則との矛盾しているように感じられるかもしれません。(別の握りを使っていると言っているのですからね), でも、このグリップチェンジは「コンチネンタルグリップからウエスタングリップへ」といった『手の中でラケットを回す系』の握り替えを前提にした話であり、, 同じコンチネンタルグリップでフィンガーグリップ的な握りからハンマーグリップ的な握りへの変更は (ゼロとは言いませんが) 上記ほどの時間的不利を抱えない, 次のボールに備える際、必ず非利き手 (右利きなら左手) でフレームを掴んでいるでしょうし、手の中でラケットの角度をほんの少し手前に引き起こす、人差し指側に引き倒すだけです。, ボレーを打つ際に時間が無いと言っても、フォアボレーを打つ、バックボレーを打つためにその人なりの準備姿勢を取ります。(時間がなく「咄嗟にラケットを出すだけ」という場面はありますがそこで握り方がどうこう言っても仕方がありません。握った状態で出すだけです), その準備姿勢に入る際に非利き手を使って手の中でのラケットの触れる角度を少しズラすのに苦労はないでしょう。, 繰り返しますが『手の中でラケットを回す系』のグリップチェンジではないですし、ハンマーグリップ的、フィンガーグリップ的というだけで極端に角度を変える訳でもないです。, 説明が長くなってしまったので、サーブとストロークでフィンガーグリップとハンマーグリップをどう使うかという話を後編として別に書きたいと思います。, テニス、テレビ/ラジオ、ガジェット、ネット、生活、料理等々。思ったことを気まぐれに書いています。.

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