ドズル ザビ 嫁 6

しかし、この膨大な殺戮撃に焼かれる連邦軍将兵の断末魔の“意識”が既にニュータイプとして覚醒を始めていたアムロ・レイを呼び寄せる。そして同じくしてIフィールド・バリアの弱点を見抜いたスレッガー・ロウによって、彼の操縦するGファイター(劇場版ではコア・ブースター)をガンダムの水先案内人とした、ビーム攻撃が有効となる超至近距離にまで接近しての特攻を受ける。 尚、シャアへの処罰は最終的に父・デギンの裁定よって左遷扱いへと変更されているが、これは即ち、ドズルもまたガルマ同様にシャアの正体(ジオン・ダイクンの忘れ形見)に気付いていなかった事を示しており、ギレン、キシリアの二名がシャアの正体を知った上で、『将来何らかの使い道があろう』とそれとなく重用していた事実(「密会」にて補足)と比較すると、ドズルの政治策略の面においての才覚の乏しさを表している。 本来は式典用に作られた機体なのだが、武闘派である彼は前線視察を口実に本機を駆り実戦に参加していた。本機はチェンバロ作戦時にソーラ・システムによって格納庫で焼失したとされるが、漫画「MSV-R 宇宙世紀英雄伝説~虹霓のシン・マツナガ~」ではプロトタイプGファイターとの交戦の末、大破爆散している。 勝てる訳がない状況にまで陥りながら、それでもなお手持ちの武器を持って戦うその姿は、最後まで武人であった。後に遺されたその娘がハマーン・カーンによって、戦争の道具として利用されると言う、なんとも悲しい事になってしまうのだが、それはまた別の話。, 彼専用のザクⅡ。コクピットが彼の巨体に合わせて拡大され、両肩に4本・手甲に3本のスパイクが装備されている。カラーリングは、カーキベースの金縁模様。 しかし、連邦の侵攻に伴ってドズルに促され、ミネバを連れてソロモンを脱出。救援に向かっていたグラナダのマ・クベ艦隊と出会い冷酷なマ・クベに危うく脱出艇を見捨てられかけるも同乗していたバロムの諫言もあって何とか救出されるがソロモンの陥落とドズルの戦死を知り、涙に暮れた。 ジオン公国デギン公王の三男。 身長210cmの大柄な体格と顔の傷跡、そしてその容貌に違わない豪胆な性格を有する。 妻のゼナとの間に娘ミネバをもうけており、一年戦争終結により地球連邦政府との間に終戦協定が結ばれた後も、彼の血脈だけは続いた。 「俺は軍人だ。ザビ家の伝統を作る軍人だ」と豪語し、現場第一主義を貫いていたため、政治・策略に長けた長兄ギレンや妹キシリアからは軽く扱われていた。また、父であるデギンも一年戦争中期頃には完全な穏健派になっていたため、やはり疎まれ … 一週間戦争と呼ばれる一年戦争初期には、自身も上級将校としてムサイ級軽巡洋艦ファルメルに座乗して最前線で指揮を執り、敵対コロニーへの核攻撃、毒ガス攻撃、そして地球へのコロニー落としを敢行。当時の地球圏人口の半分である55億人を殺戮している。 また、シンがルウムのコロニーから保護したバイオリニストの少女、オーレリアの音楽学校への編入も快諾しており、自ら推薦状を書いている(シンがゼナと出会ったのはこの日が初めてで、第一子を身籠っている事もドズル自身の口から明かされた)。 結果、制御を失ったパープルウィドウはドロスの格納庫に突っ込んで爆発し、大損傷を受けたドロスはそのままア・バオア・クー要塞上部の司令塔を押しつぶしながら崩壊。要塞内部の広範囲が炎上してしまう。更にキシリアに降ったギレン派の要塞司令部首脳も同乗していたため、戦争指導者と現場指揮官を一気に失ったジオンは目前の勝利から一転して敗戦するという結末を迎える。, 小説版では、ソロモンではなくグラナダが連邦軍の進攻ルートとして狙われ、キシリアの采配のまずさもあってあっさりとグラナダを奪われ、ア・バオア・クーに合流。その後の防衛戦ではランバ・ラルとハモンから受けた警告に従ってア・バオア・クーの宙域をただちに離脱したことにより、ギレンが連邦軍とキシリアを同時に屠ろうとしたソーラ・レイの直撃を辛くも逃れている。その後、シャアやカイ・シデンらペガサスのクルーと共にズム・シティへ乗り込み、追い詰めたギレンをシャア専用リック・ドムの掌上から「ビーム・ライフル」で射殺。しかし、その直後にシャアが文字通りリック・ドムの「掌を返し」たため、地上に墜落死するという最期を遂げている。なお、小説版ではキシリア自身にもニュータイプの素養があったとされている。昔、幼いころのキャスバルとアルテイシアを見て「自分も金髪碧眼の男性と結婚し、こういう子供を授かってみたい」と感じていたという心境も描写されている。, 「トミノメモ」によれば、ギレンを排除する暇もなくグラナダで連邦軍と交戦し、自らも宇宙用アッザムでシャアとともに前線に出るものの敗北し、シャアに刺殺されて生涯を閉じる。テレビ版と同じくシャアの正体を見抜いていたため、無抵抗のまま彼に討たれる。, OVA『MSイグルー2 重力戦線』では、声のみながら登場。第1・2話の冒頭で、地球降下作戦時のキシリアの演説が流れている。, 『モビルスーツバリエーション』では、一年戦争末期にジオン軍のエースを集めて編成した部隊「キマイラ隊」を設立。ゲーム『めぐりあい宇宙』内の「ジョニー・ライデン編」にて、その様子が映像化された。ゲーム『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』では、後に同隊の旗艦となるザンジバル級機動巡洋艦キマイラに座乗し、ライデンなどに護衛されながら地球降下する様子が描かれている。また、漫画『ガンダムパイロット列伝 蒼穹の勇者達』では、ライデンが少女時代のキシリアに助けてもらったことがあり、ジオン軍パイロットに志願するきっかけになった憧れの女性としている。こうしたストーリーの性格上、キシリアの容貌は従来のきつい年増風の顔ではなく、マスクをした美女のように描かれた。, ゲーム『ギレンの野望』では、キシリアを指導者とした「正統ジオン」をプレイ可能。ニュータイプに積極的に興味を示していた劇中の設定が反映され、ニュータイプのパイロットたちを最初から使用できる。, 24歳という設定だが、彫りの深い外見からガンダム関連のギャグ漫画(『機動戦士ガンダムさん』など)ではしばしば年増呼ばわりされるネタとなっている。, なお、アニメ最終話でシャアのバズーカによって射殺されるシーンは、原画を担当した板野一郎によって、現実性を重視するあまり首がちぎれ飛ぶだけでなく内臓や腕も飛び散る様子が描かれているが、これを見て「やりすぎだ!」と激怒した富野は効果をかぶせることで、あまり見えないように修正している[17]。, 漫画『MSV-R 虹霓のシン・マツナガ』では、9月のミネバの生誕祭のためにデギンのグレート・デギンに同乗しソロモンに入港するが、その際に「物騒な場所にドズルの物好きで父を連れて来なければならず、気苦労が増える」とする旨の不満を漏らしている。, デギンの次男。年齢などの詳細は不明(宇宙世紀0068年没説あり)。アニメの準備稿に設定として存在し、世間一般には小説版で初めて名前が登場した。一年戦争時にはすでに死亡しているため、アニメ『機動戦士ガンダム』作中には登場せず、小説版でも文官としての資質が高かった旨が語られるのみで、その人物像は不明。また、小説版ではギレンがダイクン派との抗争で暗殺されたサスロの死を惜しむ場面があることから、兄弟の中で唯一ギレンが評価していた人物と言える。, 『THE ORIGIN』の「シャア・セイラ編」で、ザビ家の次男として初めて本格的に描かれた。その作中での容姿は、デギン譲りの顔立ち(特に鼻)にギレンの目つきの悪さ、ドズルの屈強な体格を併せ持っていた。激情家で気性は荒く、感情を率直に表現する表裏のない性格[18]。ジオン・ズム・ダイクンの非合法活動期には、兄ギレンやランバ・ラルとともに地下活動家としてダイクンに従い暗躍している。勃興期のジオンではムンゾ国民運動部長としてマスコミを牛耳り、ザビ家の支配拡大のための世論操作などを行っており、その仕事ぶりの良さは兄弟も評価するところであった。その一方で、ダイクンの遺児たちを軽視して野放しに取り逃がした妹キシリアを容赦なく咎めて平手打ちにし、弟ドズルにはやりすぎではとたしなめられる一幕もある。しかしサスロとしてはキシリアの慢心を諌めるための行動との意識をもち、逆にドズルへお人好しすぎると叱責するなど、不器用ながらに家族を気遣っている[18]。, その直後、車に仕掛けられた爆弾により暗殺されてしまう。この一件はマスコミ操作により世間ではザビ家と対立するジンバ・ラルの謀略と流布される。ジンバ・ラルはむしろギレンの陰謀ではないかと疑うが、ランバ・ラルはギレンがサスロの才能をむしろ買っていた事から否定している。前述の平手打ちの一件から、彼に怨恨を抱いたキシリアが首謀者と思わせる描写があるが、真相は定かではない。アニメ版の『THE ORIGIN』においては、爆破直後にキシリアを描くシーンが複数あり、爆破の首謀者であるかのような演出がされている。, その死についてギレンは、後に冷淡であったキシリアに対し、「サスロの冥福でも祈ってやれ」と発言している。作者の安彦良和はサスロはザビ家の中では平均的な人物で、安定感のある人間がいなくなったことによりザビ家の不和が際立っていったと語っている[19]。妻子については不明だが、妻の有無はともかく、ドズルの子ミネバが戦後のザビ家唯一の血筋であることから、子供はいなかったと見られる。, 漫画『ギレン暗殺計画』ではジオン建国に多大な貢献をしたホト・フィーゼラーの口から、サスロは政才に富み、民衆の中に自ら入り意見を汲み上げていたゆえ、まったく逆に単独で熟考を重ねるギレンとは国民からの支持を二分する恐れがあり、国の分断を避けるためザビ家の指示によって暗殺されたと語られ、『THE ORIGIN』とは異なる描写となっている。外見はホト・フィーゼラーの回想の中で、デギンやドズルに似た輪郭のシルエットとして描かれている。, 声:長堀芳夫(後の郷里大輔 / テレビ版・劇場版I)/ 玄田哲章(劇場版III・特別版)/ 辻親八(SSゲーム版) / 三宅健太(THE ORIGIN), ジオン公国軍宇宙攻撃軍司令で階級は中将。年齢28歳[14](『THE ORIGIN』では39歳)、身長210cmの巨漢[14]。加えて、顔には名誉の負傷による縫合跡や傷痕がいくつも残る強面(『THE ORIGIN』では、これらの傷はサスロ暗殺の際に車に同乗していたことで負ったもので、完治させずにあえて残したとされる)。, ザビ家の三男。なお、小説版では年齢は明かされていないが、キシリアが姉でドズルが弟である。TV版でも35話でドズルに「姉上のキシリアがいるグラナダ」という台詞がある。少年時代には不良仲間の頭目として治安部隊に鉄拳を見舞う姿も見られるが[20][21]、その行動は弱者の味方としての彼なりの正義感によるものであった。, 初期設定での名前は「ドルス・ザビ」で、「女性に弱い」との記述も見られるが[22]、「ガンボーイ・アプローチ」と題されたさらに古い企画メモでは「ドズル・ザビ」であった[23]。, なお、軍服の肩のトゲは威嚇用であるとも、従来のロボットアニメの“典型的な力押しタイプの悪役デザイン”の名残であるとも言われ、初期のラフ・デザインの段階から施されている。, ドズルは父であるデギンからは不当に冷遇されている。アニメ版では彼の戦死を聞いたデギンは「ドズルにしてもっともな事であるよ」と述べるにとどまっている。『THE ORIGIN』では、ガルマが士官学校の生徒達と蜂起した「暁の蜂起事件」の際、ジオン士官学校校長だったドズルは後に妻となるゼナ・ミア候補生に足止めされて身動きがとれずに終わり、事件後デギンから「役立たず」と罵られ、ガルマ達の責任を全て負う形で辞任させられている。ただし全く父から愛されなかったわけではなく、彼の戦死後デギンはわずかに残っていた戦意を殺がれ落涙、ただちに連邦との停戦を決意する(上記の通り、アニメ版とは描写が逆)。本作での性格は父デギンに最も近く描かれており、戦争に大きな犠牲を払うことに悔恨し、無用な殺生を好まない。身内に寄せる愛情は深く、ひとたび事が起こると短気を発する激情家といった側面が極めて相似している。, 座乗艦はグワジン級戦艦グワラン(小説版ではガンドワ)。ルウム戦役時にはムサイ級軽巡洋艦ファルメルに座乗したとも言われる(『THE ORIGIN』ではムサイ改型艦隊指揮艦ワルキューレに座乗)。ただし劇中でグワランはソロモン攻防戦で出撃するものの、ドズルは座乗していない。またテレビ版第11話および劇場版Iで、ガルマの葬儀に出席するためにズム・シティに帰還する際は通常型のムサイに座乗している。, ルウム戦役後は、サイド1の空域に建設された宇宙要塞ソロモンに駐留する。ザビ家には父のデギンをはじめ、ギレンやキシリアといった政治力に長けた人物が多いが、ドズルは政治に関与せず、純粋な武人として振舞う。指揮官としての統率力・指揮能力も十分にあり、部下の信望も篤い。また愛妻家としても知られており、妻のゼナとの間に娘ミネバをもうけ、ザビ家の直系として一年戦争後も彼の血脈だけは続いている。, 当初はモビルスーツを軽視していたものの、一週間戦争の戦果によりそれを認めるようになる(『THE ORIGIN』ではこの通説と異なり、開戦前からモビルスーツの開発を主導している)。以後は司令官としてだけに留まらず、モビルスーツを操り前線に出向くこともあった。これはポーズに過ぎないが、前線兵士の士気高揚に大きな効果を上げたという。小説版では、ルウム戦役で戦場視察を名目に実戦に飛び出したことが記されている。この時には幕僚が慌てて三戦隊を差し向けたというが、戦果は記録されていない。なおメカニックデザイン企画『モビルスーツバリエーション(MSV)』では専用のザクが、続編の『MSV-R』ではリック・ドムが設定された。, 母ナルスの面影を強く残す弟ガルマを溺愛しており、彼の能力を高く評価して、ドズル自身をも使いこなすような将軍になれと言う程その成長を楽しみにしていた[24]。そのため、ガルマの戦死後には彼を守りきれなかったとしてシャアを左遷した。なお彼自身はシャアの処刑を主張していたが、デギンの裁定で左遷となった経緯がある。, 宇宙世紀0079年12月24日、ティアンム提督指揮下の連邦軍によるソロモン攻略戦が開始。新兵器ソーラ・システムにより甚大な被害を受け、劣勢に追い込まれる。もはやソロモンを支えきれないと判断したドズルは、妻子を脱出させた後にソロモンの放棄を命令し、自らは試作モビルアーマー「ビグ・ザム」に搭乗して出撃。残存兵力が撤退する時間を稼ぐため、連邦艦隊の中心部へ特攻をかけた。このとき、ドズルは一般兵用のノーマルスーツで出撃しているが、テレビ版制作時に安彦良和はドズル用ノーマルスーツの案を持っていたものの[要出典]、過労で入院していたため実現しなかった。『THE ORIGIN』(漫画)では、軍服と同様に肩にスパイクのついた専用ノーマルスーツを着用している。, ビグ・ザムはティアンムの乗る旗艦マゼラン級タイタンを含む連邦軍の艦船やモビルスーツを多数撃破するが、スレッガー・ロウの操縦するGファイター(劇場版ではコア・ブースター)とアムロ・レイの操縦するガンダムの連携により接近戦に持ち込まれる。この捨て身の攻撃でスレッガーは戦死するが、ビグ・ザムはガンダムのビームサーベルで撃破され、ドズルは戦死する。その直前、ドズルは「たかがモビルスーツ一機にこの大戦の趨勢を決められてたまるか、やらせはせん」と叫びながら単身ノーマルスーツ姿で無反動ライフルをガンダムに向けて発砲しているが、アムロはドズルの背後に立ち昇る悪鬼のような人間の情念を目の当たりにして戦慄している(劇場版ではもっと抽象的な黒い霧のような存在に描き直されている)。, 小説版でもテレビ版と同様にビグ・ザムで出撃し、ガンダムとの戦闘後に戦死しているが、いくつかテレビ版と大きな相違がある。まず戦場がソロモンではなくコレヒドール宙域(ソロモンとア・バオア・クーの中間点)であること、次いでスレッガーは戦死せず一年戦争を生き延びていること、死に際に彼の脳裏に浮かんだ妻の名がゼナではなく「ナルス」となっている[25]ことなどである。ペガサス隊の猛攻によってドズル艦隊は壊滅し、ドズル自身もビグ・ザムで発進したがアムロ隊のGM一機をガンドワとの波状攻撃でかろうじて撃破したのみで、直後にアムロのG-3ガンダムに撃墜される。, ドズルは策略家であるギレンやキシリアとは異なり、ザビ家の中ではもっぱら現場第一主義である。戦略的視野に欠けた司令官として批判されることもあるが[26]、基本的に有能な指揮官であり、前線の兵士のこともきちんと考えており、部下にも敬愛されている。また、連邦軍の戦力や兵器を過小評価したこともない。「戦いは数だよ」という発言や、『THE ORIGIN』における士官学校校長としての訓示などにその一端がうかがえる。機を見るに敏感なところもあり、陥落を予見し妻子を逃がすのみならず、早々に放棄を決定し多くの将兵を逃がしている。『THE ORIGIN』では、ザビ家の政敵ラル家の惣領ランバ・ラルの手腕を高く評価し、黒い三連星と共に抜擢。モビルワーカー(後のMS)開発に従事させる経緯が詳細に描かれている。ラルと非人道的なブリティッシュ作戦遂行を巡って対立するものの、ガルマ戦死に際して仇討ち部隊指揮官に再抜擢しており、ラルからは男にして貰った恩義があるとされ、ザビ家では例外的な武人として評価されている。更に連邦側の反攻作戦である「V作戦」の危険性にいち早く気づき、地球降下作戦従事のため、マ・クベに引き抜かれるところだったシャアに独立部隊を与えて調査に当たらせるなど先見の明に長ける。, だが、終生一軍人に徹したがゆえにそれぞれの派閥を作る親兄妹から孤立してしまい、ソロモンの危機に際しても、援軍を出したのはギレン一人で、それもビグ・ザム1機のみだった。通信での会議の席で1機で2~3個師団にも相当するはずと豪語するギレンに対し、ドズルは思わず「戦いは数だよ」と不満をぶつけている。キシリアの援軍は到着せず、デギンもソーラ・レイの開発を政治家として嫌がり(「父上はソロモンに落ちろと言うのか」と言っている)、結果としてドズルは孤立無援のままソロモン戦を迎えている(『THE ORIGIN』(漫画)では兵の決死の労を称えつつ、これに「ギレン、キシリアが政治の対立で数万の将兵を見殺しにした」と激怒し、「彼らの内紛がジオンを滅ぼす禍根になる」と自身の死後を予言した言葉を残している)。しかし、そのドズル自身も、弟の仇討ちを理由にキシリアの勢力圏にろくな調整もなくランバ・ラルを送り込みマ・クベとの対立を招く(ラルからも「ザビ家の個人的感情から出た作戦」と断言されている)、キシリアとシャアへの当てつけを目的にコンスコン隊に艦4隻にドム18機(劇場版では艦3隻とドム12機)を与えて送る、盗聴の危険性が大きい直接通信でギレンに怒鳴り込む、「物笑いの種になる」との理由でキシリアへの援軍要請を拒む、キシリア配下のマ・クベによって提案された統合整備計画を開戦まで黙殺するなど、私情を優先した行動が多く見られる。また小説版ではソロモンではなくグラナダが連邦軍に狙われるのだが、ドズルはキシリアに援軍を出さず見殺しにし、その後連邦軍に「無視」されたのに怒って追撃するという戦略性・協調性のなさも見せる。逆に戦略家である兄ギレンに対し自らの頭脳が劣るとの思い込みから、開戦時には兄の仕組んだブリティッシュ作戦を無批判に実行したこともあり、ラルの離反や自らの行為への悔恨を招く結果にも繋がった。, 『THE ORIGIN』ではより人間味のある部分が強調されており、ルウム戦役で殿を務めた僚艦の撃沈に涙し、同戦役の終結時には全軍に「すべての戦死者への敬礼」を命じる描写がある。ブリティッシュ作戦の実行後、我が子の寝顔を見て「何億人ものミネバを殺した」と号泣し、家族皆揃って過ごした昔を懐かしむなど、ザビ家では最も家族想いである。また、ゲーム『ギレンの野望』では、ルウム戦役で捕虜になった敵将レビルに敬礼するシーンもあり、武人としての礼節を重んじる一面もある。, ゲームなどの声優はテレビ版の声優の郷里の起用が多かったが、ときどき劇場版IIIの玄田が起用されることもあり、劇場版の特別編製作に当たっても劇場版Iを含めて玄田に統一されている。2010年1月に郷里が急逝した後の『ガンダム無双3』で玄田が起用されている。, ジオン公国軍地球方面軍司令。階級は大佐(『THE ORIGIN』でも同様[27])。デギンの四男(一部では三男とする説もある)。年齢は20歳(『THE ORIGIN』では23歳)。, ジオン公国の士官学校を首席で卒業[28]。ジオン公国の御曹司にして美男子ということでジオン国民の人気も兄弟の中で高く、父デギンや兄ドズルからもその将来を嘱望されている。基本的に優しくナイーブな性格で、育ちが良いせいか疑うことを知らず他人を信用し過ぎるところがある。ガルマを溺愛していた父デギンは彼が軍人の道を選んだ事をかなり心配しており、『THE ORIGIN』では気性が優しいガルマに対して「学者にでもすれば良かった」と心配するシーンもある。シャアの最も親しい友人で、士官学校以来の付き合いである。シャアはザビ家への復讐のためにガルマに近づくが、「お坊ちゃん」「坊や」と精神的な甘さを指摘する一方、「いい友人」とも発言している。右手で前髪をいじる癖があるが、富野によれば「神経質だから」とのこと[3][4]。, 一年戦争ではジオン公国軍の地球方面軍司令官(『THE ORIGIN』では、北米方面軍司令官。地球方面軍司令官はマ・クベ中将)として北米に拠る。北米は豊富な工業力と食料地帯を有する上に南米の連邦軍本部ジャブローを牽制する要地でもある。しかし、実質的に地球方面軍は姉キシリア率いる突撃機動軍の麾下であり、彼はあくまで名目上の司令官でしかない。またその権限も実質的にジオン地上軍第2軍(北米軍)司令官程度の物に限定されている。これは年齢が兄弟の中で一番若いガルマを無闇に前線に出したくなかった父デギンの配慮のためである。占領軍の司令官としては有能であり、軍規の維持に成功するのみならず、現地の住民とも友好的な関係を築く。また、占領地として赴いたニューヤーク(『THE ORIGIN』(漫画)ではロサンゼルス)の前市長エッシェンバッハの娘、イセリナとは結婚を誓い合う仲となる。しかし彼女の父は最後まで二人の仲を認めなかった。, 司令官でありながら、ブラウンに塗装された専用の戦闘機ドップに搭乗し、前線に出撃することも多い。ガルマがモビルスーツ操縦技能を持っていたかは劇中で語られていないが、シャアは「モビルスーツに乗って出撃したか?」と兵に訊いている(第6話)。また『MSV』で専用のザクII(FS型)が設定された。, シャアに「ジオン十字勲章」ものの獲物だとそそのかされ、幾度となくホワイトベースへ攻撃を仕掛けるものの、ガンダムに搭乗するアムロの奮闘と艦長代理のブライト・ノアの奇策によって連敗する。ホワイトベースが北米大陸を抜け、太平洋に出ようとする第10話でシャアの口車に乗り、囮となってあらぬ方向へ逃走するガンダムをガウで追跡するよう誘導され、待ち伏せしていたホワイトベースおよびガンキャノン、ガンタンクに背後から総攻撃を受ける。その際、シャアから裏切りを告げられ、愕然としながら初めて「親友」の正体と本性に気づく。シャアの嘲笑のなか、ガウ攻撃空母の舵を自ら取り180度回頭させてホワイトベースを道連れにすべく体当たり攻撃をかけるも間一髪でかわされ、爆発四散するガウと運命を共にする。「ジオン公国に栄光あれ」との絶叫を遺し、イセリナの面影を思い浮かべながらの最期であった。, ガルマの葬儀は国威発揚・戦意高揚のための国葬として、ギレンによって大々的に利用される。また、テレビ版第11話ではイセリナが、ガルマの部下であったダロタらと共に敵討ちに向かう。その後、仇討ち部隊としてドズル麾下のランバ・ラル隊が地球に降下し、ホワイトベース追撃の任務に当たることになる。, ジオン国民からの人気が高かった事もあり、戦死後、『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では「ガルマ・ザビ事件」と呼ばれるジオン軍による陽動作戦が実行され、『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』においても戦死後90年近くが経過した宇宙世紀0169年に、ガルマ・ザビ三世を名乗る独裁者が登場する等、その影響力は残されている。, 放送当時、その容姿から女性ファンにはシャアと並ぶ人気があり、死亡した第10話の放送後、剃刀入りの手紙がサンライズに送られたり、葬式がファン一同で教会で営まれた[29]という逸話がある。士官学校でシャアとルームメイトであったという設定は、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に先駆けてファンジンの後付設定として一人歩きしていたことが、当時のアニメ誌などで窺い知れる。, 小説版ではあくまでも純粋にホワイトベースとの戦いの中で戦死する。その際のシャアの独白から、シャアに謀殺の意図はなかったことが伺える。セイラもアムロとの会話の中で(結果としてザビ家の人間を一人殺せたとは思ったかもしれないが)意図的に親友のガルマを殺そうとするはずがないと述べている(セイラはシャアから手紙でガルマとの深い友情を知っていた)。, 『THE ORIGIN』では、士官学校時代にシャアに強烈なライバル心を抱き、事あるごとに張り合うが、やがてライバルから友人として信頼していく。その心理を利用したシャアの扇動によるものの「暁の蜂起」の主導者となり、ジオン国民からの人気を一層高める。総じて指揮能力・政才にも恵まれてはいるが、シャアという圧倒的な才能の前にはかすみがちである。ルウム戦役後は彼に負けたくない一心で前線に出ることを切望し、第101空挺師団付少佐として配属される。ルウムでの残敵掃討作戦の軍功をもって大佐に昇進、北アメリカ方面軍西部地区軍の司令官に着任する。ただし地球侵攻軍総司令はマ・クベ中将であり、ガルマはその配下とされる。この人事は、デギン公王が溺愛するガルマを、本国が地球侵攻軍を見捨てないためのマ・クベへの人質とするという、キシリアの政治的配慮が含まれている。, バンダイのゲーム『ギレンの野望 ジオンの系譜』では、ifシナリオの一つとして彼が戦死せず兄のドズルやランバ・ラルらを部下に従えイセリナに見守られながら「新生ジオン」の総司令官として立つ「ガルマの栄光~新生ジオン編~」が登場する。ここでの彼はジオン公国の罪を自覚し、その贖罪のために軍を率いるという設定で髪を束ねている。また、ゲーム『ギレンの野望 特別編 蒼き星の覇者』では、一年戦争でのジオン軍勝利の後に地球圏の掌握をめぐり姉キシリアが率いる「正統ジオン」と敵対するif展開が用意されている。, 声:伊藤美紀(テレビ版『Ζ』・『ΖΖ』)/ 平本亜夢(劇場版『Ζ』)/ 藤村歩(『UC』・『NT』), 宇宙世紀0079年9月2日、父ドズルと母ゼナとの間に、一人娘として誕生。一年戦争以後、ザビ家の血統で唯一生き残った人物。宇宙世紀を舞台に映像化されたガンダムシリーズの5作品に登場する。容姿は中性的かつ端整(小説版『Ζガンダム』ではカミーユがミネバの美しさに驚く描写がある)。『機動戦士ガンダムUC』ではヒロインを務める。, 初出作品である『機動戦士ガンダム』では乳児として登場。ソロモン陥落時に父の計らいで母と共に脱出に成功し、バロムによって月のグラナダへ送り届けられる。, 漫画『C.D.A.

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